
沢田俊子さんの新刊を紹介!
『サバンナで野生動物を守る』(講談社)
太田ゆかさんは、南アフリカ共和国でサファリガイド(政府公認)をしながら、野生動物たちの保護活動をしています。
彼女の毎日を丁寧に取材して、私たちに、
今、サファリで暮らす野生動物たちに何が起こっているかを、わかりやすく教えてくれるすてきなノンフィクション。
印象深かったのは、
「どの種の動物も生きぬくのに必死で、
その自然のいとなみが生態系バランスをたもってくれています」ということ。
しかしながら、この食物連鎖は生態系を維持するための重要なことですが、
「密猟による野生動物の絶滅は、ふせがなくてはなりません」
太田ゆかさんたちは、こういうことにも対策を練り、サイの角切りなど、保護のために奮闘努力してくれています。
また、南アフリカの村で暮らす人々は貧しくて、
生きていく手段として密猟をするというケースも後を絶たないのです。
わたしは、幼いころ、『野生のエルザ』という映画を観て、サバンナへの憧れをもったことを思い出しました。たしかに、その美しい風景や生き物たちの愛らしさや凛とした姿が、著書からあふれ出してきます。
しかし、現実は果てしないほど厳しく、多くの理解と協力なくては、サバンナの自然と動物と人間の暮らしは守られない、ということがビンビン伝わってきました。
著者は、ゆかさんと出会い、野生動物の保護活動を見守っていこうと応援を始めている。
ゆかさんの保護活動については、
以下のホームページから。
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